【アールグレイ】 茶葉の特徴やおすすめの飲み方をご紹介!
茶葉の特徴
2024-12-24
今回は、このフレーバーティーの中でも個性的な香りで人気のある紅茶「アールグレイ」についてご紹介します。
アールグレイの名前の由来と歴史
紅茶にはアッサム、ダージリン、セイロンなど産地の名前が付けられているものが多いのですが、アールグレイは産地の名前ではありません。
実はアールグレイは人名が由来となっており、アールは伯爵、グレイは名前です。つまり、「グレイ伯爵」ですね。このグレイ伯爵、1830年から1834年にイギリスの宰相を務めた実在の人物です。
なぜ伯爵の名前が紅茶になったのか、その由来は諸説あります。一説には、お茶好きで有名なグレイ伯爵は、中国から献上されたなんとも香りの高いお茶がいたく気に入り、出入りの茶商チャールストンに、このような素晴らしい香りのお茶を作るように、と命じたのが始まりと言われています。当時からあったベルガモットの香りをつけたこのお茶は、宰相グレイ伯爵の名前がつけられ、瞬く間に広がりました。そんな逸話と共に、ベルガモットで香りづけされたフレーバーティーがアールグレイとして受け継がれているのです。
茶葉の特徴
アールグレイはベルガモットの香りを着香したフレーバーティー。ベルガモットとは、柑橘類の一種で、その皮からとれる精油は古くから香水にも使われてきました。現在では精油の約90%がイタリアのカラブリア地方で生産されています。ベルガモットは、オレンジより少し大きめの柑橘で、身は苦味があってそのまま食べるには向きません。ですが、皮にとてもさわやかな香りの成分が詰まっていて、そこからとれる香りは、紅茶にはもちろん、エッシェンシャルオイルや香水にも使われています。アールグレイは、ベースの茶葉にこのベルガモットの香りをブレンドして作られています。
アールグレイはストレートとミルク、どっちがいい?
紅茶は嗜好品なので、お好みに合わせて飲んでいただくのが一番ですが、アールグレイの個性的な香りを十分に楽しむには、ホットのストレートティーがおすすめです。湯気と一緒にベルガモットの香りがくっきりと際立ちます。次に、少し濃い目に入れてミルクを加えてみると、まろやかな新しい味わいが生まれます。
一般的にホットに比べて香りが弱くなりがちなアイスティーも、フレーバーティーのアールグレイであればそれほど香りが逃げません。夏の暑い時にはアイスティーにして、柑橘系の爽快な香りを楽しむのもおすすめです。
アーマッドティー アールグレイの特徴
アーマッドティーのアールグレイは、インドをはじめ、スリランカ、ケニアなどいろいろな産地の茶葉をベースにブレンドしています。そのためバランスがとても良く、ベルガモットのさわやかな香りを邪魔しません。とても均整のとれた味わいで、ストレートティー、ミルクティー、アイスティー、どんな飲み方をしてもおいしいというのがアーマッドティー アールグレイの特徴です。
アールグレイに関する豆知識
紅茶メーカーの多くが取り扱っている「アールグレイ」。一口にアールグレイと言っても、そのベースとなる茶葉やベルガモットの香りのレシピも会社によって違います。
大きめの茶葉にベルガモットの香りをたっぷりブレンドして香りを最大限に楽しむタイプ、反対に、香りは少し控えめながら、茶葉の味もしっかり感じられるようにしたバランス重視のタイプ。それぞれのメーカーのこだわりが詰まっているだけに、飲み比べてみるのもおもしろいかもしれません。
紅茶の本場イギリスでも、アールグレイはリッツ・ロンドンなど有名なホテルのアフタヌーンティーのメニューにも載っているほどポピュラーな紅茶です。
ちなみに、イギリスに本社がある通信社BTによると、「エリザベス女王は、朝目覚めると淹れたてのアールグレイをボーンチャイナのカップで飲み(ミルクと砂糖は抜き)、ビスケットを数枚食べる」のだそうです。女王のベッドティーはアールグレイだったのですね。
まとめ
魅力的な人物の逸話も含め、様々なロマンを秘めながら長い間多くの人から愛されている紅茶「アールグレイ」。人気の理由は、きっと世界中の人がベルガモットの爽やかな香りと紅茶の味わいに癒されているからなのかもしれません。